遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

立ち上がり抜重のワナ

昨夜からの降雪で、コンディションが良くなるかと期待したのですが、家の前にでてみてがっかり。スキー場に到着すると、カリカリの上に少し積もって、スキーでミキシングされて冷えて、コリコリのコンディションでした。

 

こんなコンディションは気分はあがりませんが、練習としては面白いコンディション。今日こそ、谷回りで、スキーのトップで雪面をとらえる感覚を掴もうと練習してみました。

 

しかし、トップでとらえようと、ブーツを横に傾けても、斜めに傾けても、エッジに乗っただけで、トップでとらえて荷重する感じにはなりませんでした。そもそも、斜滑降からの山回りはできるのですが、直滑降からの山回りはズレてできませんでした。

 

だんだん嫌になってきたので、リフトからうまい人を探して観察してみました。ありがたいことに、今日は大会が行われていたので、レースな方々が大勢いました(点数も聞けるので、誰が上手いか参考になりました)。

 

観察をしていて思ったのは、点数の高い方は、ショートターンもロングターンも、ターン中に腰の高さが殆ど変わらないことでした。抱え込みの動作のようにも見えました。

 

「立ち上がり抜重の上下動で、何か大事な力を失っている?」という疑問が沸き上がってきました。以前、スノーボードで同じようなことを書きましたが、スキーでも同じなのかもしれないということです。これについては、上下動よりも前後動かということを記載していたのですが、その後、別の動作で良い感じになったので、掘り下げていませんでした。

fq12345.hatenablog.com

 

上手い人は、上下には大きく動いていない。しかし、見ていてスキーの反発を強く感じました。とりあえず、真似してみようと思い、抱え込み抜重のような感じで切り替えてみることにしました。イメージしやすかったので、まずはショートターンで真似てみました。

 

もちろん、エッジングの精度は悪くバランスを崩すことも多かったのですが、荒れた雪面をエッジでとらえる力を常に保持して滑れる感じがしました。残念ながらトップで捉えれているのかは判断がつかなかったです。もうひとつ、切り替えには板の反発が使えて楽に角付けが行えるように感じました。切り替えの速度を変更すると、ターンサイズの変更も可能でした。

 

下記の感じで、谷回りの初めの方から雪面にプレッシャーをかけることができるようになる感じでした。

fq12345.hatenablog.com

 

今回わかったのは、上下動、前後動、どちらも多少は大事なのでしょうが、まずは、板のたわみのエネルギーを失わないようにすることが最も重要なことであるということです。エッジを雪面にいれてカービングをスタートさせるのは、エッジを雪面にいれるエネルギーが必要ですが、そのエネルギーを常に持つことができるような感じでした。

 

これは、スノーボードにも応用できそうです。

立ち上がり、抱え込み等いろいろな荷重のかけ方があると思いますが、まずは、そのためのエネルギーを前のターンの最後に貯めておくということかもしれません。