遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

スノーボードのスタンスアングルの考察

昨日から雪が降り続いていたので今日は、パウダー確定。今日は仕事をやめて滑ることにしました。

実は普段、圧雪のカービングばかりしているのでパウダーはちょっと苦手です。特にトゥが窮屈で難しく感じます。そろそろ春が近づき、雪質の変化も激しくなってきます。反発が得られにくくなって、ボコボコやベトベトにヤラレてしまいやすくなります。

今日は、偶然にもスタンスアングルを変えたら、パウダー(柔らかい雪のボコボコも含む)で調子が良かったので、同じような問題を持っている方への参考にメモしておきます。

これまでは前21度後3度にしていました。硬めの圧雪だと最高に調子がいいスタンスなのですが、柔らかい雪になると前に乗りすぎてしまったり、気持ちの悪い思いをしていました。

今回試したのは前24度後9度です。特に後を9度まで前に振ったのは久しぶりでした。最近の前振りカービングに比べれば全然な角度と思います。幅はたぶん56cmくらいです。

これまでの経験からパウダーなど柔らかい雪では、ボードに横から力をかけるのはNGで、斜めにボードがキレていくようにしていく必要があると考えています。

そのため、身体をノーズ方向に向けて真上からボードを踏んでいく必要があります(ヒールはノーズ側の土踏まずの踵側くらい、トゥは母指球あたりでエッジを立てない)。

前足の角度を増やすと、ヒールエッジに対する力加減がより斜めになり力が斜めにエッジにかかるようになります。自分の場合、21度以下は横から踏む感じが強く、27度以上は真上から踏む感じになります。24度はやや真上から踏む感じです。

後は、3度以下は横から踏む感じで、9度以上は真上から踏む感じです。6度はやや真上からという感じです。

今回、9度でよかったのはパウダーでのパンピングが後足首で簡単に行えたことです。3度や6度だとどうも身体がボードから外れてしまいやすく、身体全体を後に移動するような感じになってしまって難しかったですが、これが解消されました。そうすると、ノーズを浮かすのに、セットバックによるノーズの長さに頼る必要がなく、前足も使いやすくなりました。荒れたバーンではこれがとてもありがたい。。

24度で程よく前を向いているので、前足のパンピング動作もボードから身体が外れずに行えました。もちろん股関節をノーズ側に開いて捩れを吸収しておく必要はありますが、24度と9度はこれを行うにとても良かったです。

おかげで斜度のないパウダーも、荒れた面も、ツリーも、急斜面も楽に滑ることができました。もう一つ身体、反発を得られない時にボードを簡単に回転させる動作も発見したので、これは別途検証して報告します。

スタンスアングルを決める際に、上記のように、横からエッジに力をかける感じがあるのは何度くらいからか、真上から踏んでいけるのは何度くらいからかを意識すると決めやすいのではないかと思います。自分は結果的に、前はその中間、後は真上からを選択しました。

硬いバーンのカービングなどでエッジングの力が弱い方は横からを強めにするといいと思います。柔らかいバーンで、エッジに乗りすぎる方は、真上からを優先するといいと思います。

後足を真上からにしていくと不安定に感じる人もいると思います。このあたりは関節の柔らかさがあれば後ろ足は横からを優先してエッジのバランスをとりやすくできるでしょう。

今回、スタンスアングルを、横向きに感じか、真上からに感じるかで整理してみました。春も近いので自分はしばらく24度9度でやっていこうと思います。