遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

春雪対策:レジェンドからアドバイスを頂いた

硬めとザクザク、ボコボコのミックス雪でのトゥサイドの問題

昨夜の降雪もあり、また日中も気温が低く、良い状態のバーンをながく楽しめました。ただし、太陽があたる場所は結構ザクザク、ボコボコ、そして硬めのバーンとのミックスになってきました。そんな中で、特にトゥサイドターンのエッジの切り替えの悪さ(遅さ)、ローテーションと体軸の調和のなさによって後足のエッジが雪面に刺さったり、後傾なったりがでてきました。これは毎年の課題で、ハイシーズンは殆ど気にならないのですが、春シーズンにあらわれます。先行動作を強めにして、ローテーションの動作を模索していたのですが、結局つかめないまま終了してしまいました。

 

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帰り際に、現れたレジェンドからアドバイスを頂いた

ローテーションの練習で、たまに良い動きもあったので、まあ仕方ないと駐車場に戻ろうとした時に、偶然レジェンドに遭遇。挨拶をすると「今日はどうでしたか?」と声をかけて頂きました。もうシーズンも終わりですねーなんて話をしていたら、「ちょっとアドバイスしてもいいですか?」と言われ、「ぜひーーー!」っと上ずりながら拝聴。

 

どうやら、自分の滑りを見て頂いていたようで、トゥサイドの切り替えがよろしくないことを指摘した上で、「急斜面では、切り替え動作を、下半身と上半身を同時に行うのではなく、下半身はヒールサイドにまわしている状態で、上半身は次のターン方向に先行動作いれておく(ヒールも同様に下半身をトゥサイドに回している状態で上半身を次のターン方向に先行動作をいれておく)」とアドバイスを頂きました。

 

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ヒールからトゥ

 

つまり、上半身の先行動作を早めに強くに行っておく必要があるということです。さらに、もうひとつアドバイスを頂きました。それは、「フォールラインを見続けながら滑るようなイメージで、身体が回りきってしまわないようにする」というものでした。その場で実演してもらいながらそのアドバイスを解釈すると、フォールラインを見続けながら滑るようにすることで、ショートターンのような横移動によるミドルターンになります。この滑りでは、ターン中に、先行動作が徐々に強くなっていくようになり、先行動作(身体の捻じり)が限界になったところで次のターンが始まるようになります。

 

これは、その後もう一度滑って確かめました。実際にやってみて、スキーで見たこのビデオの感覚を思い出しました。下記は極東スキー振興局さんの該当部分のクリップです。フォールライン方向を見続けることで身体に生まれる捻じりを感じることができると思います。これが先行動作が徐々に強くなっていく感じで、この感じをスノーボードで行うと上記のアドバイスを達成できました。もちろん、まだまだ練習は必要ですが、先行動作が強くなっていて、それがはじける瞬間に次のターンに切り替えるという感じは新鮮で、また、どのような雪質でも安定したグリップを得られる感じでした。

youtube.com

 

ハイシーズンではエッジグリップや反発が得られやすいため、このような先行動作を強く使わないでも滑ることができるのだと思います。逆に、春シーズンでは雪面のサポートがなくなるため、この徐々に先行動作を強めていく動きが効果的なのかと思います。

 

課題

今回頂いたアドバイスの効果は実感できました。ただ、これを行うとスライドターンになってしまいやすくなる感覚があります。このあたりは、カービングと先行動作のバランスをもう少し確かめたいと思います。

 

ホームゲレンデオーンズもあと10日。できれば、この10日間でしっかり成長したいところです。