遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

どフラットの海でパドルとテイクオフ、ドルフィンの動きを試してみた

はじめに。MF Little Marley5'10で上手くなりたい

やっと2回、普通の波で使ったMF Little Marley5'10(以降LM)。今まで使っていた6'10に比べると太く短いです。前回の波乗りでは上手く乗れず、やっぱり前のボードの方がよかったのかなーと購入を後悔する気持ちがありました。しかし、せっかく買ったし、これは逆に上手くなるための良い機会と思うようにして、いろいろ試行錯誤してみようと思いました。

乗る位置の確認

今日の日本海はどフラット。風もなくSUP釣り日和。しかし、末の娘にウェットスーツを買ったら、娘が遊びたくてたまらないということで、SUPやボディーボード、MF Little Marleyでみんなで遊ぶことにしました。しかし、せっかくなのでちょっと練習もさせてもらうことに。どフラットなので、自分の重心位置や動きよるボードのスピードや安定感を確認しやすいです。まずは、乗る位置を確認してみました。

 

昨年に、少し後ろに乗ったらテイクオフの滑り出しが早くなったので、今年も少し後ろに乗るようにしていました。ただ、LMで少し後ろに乗ると何だかパドルが遅いように感じていました。そこで、今日はかなり前重心を検討していました。写真のMの真ん中あたりからMの上部にアゴがくるあたりを試してみました。ちなみに自分は、身長176cm、体重73kgで標準体型です。アゴがMの上部にくるくらいかそれより前になると、身体の反りを強めにして重心が落ち着く感じでした。Mの上部から若干下くらいにすると、自分にとって自然な反り具合で落ち着きました。パドルのスピードも、この位置が一番スムーズにボードが進み速いように感じました。

 

先日の波乗りの時に乗っていた位置は、Mの真ん中くらいにアゴがくるくらいにしていたので、だいたい5㎝から10㎝くらいは前に移動したことになります。そうなると、LMはかなり前の方が調度良さそうという結果になりました。おそらく前側にボリュームゾーンがあるのかなと思いました。

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ケツ上げパドル

テイクオフのパドリングについて、少しケツをあげる感じで、ヒザと胸で重心をとるといいという記事を読みました。陸上でやってみた時に、確かに上手い人はこのような感じに「見える」と思いました。しかし、陸上では何が違うのかわかりませんでした。そのため、今回は海で試して実際どうなるかを確認しました。

 

結論として、この動きは、重心をテールに移動させる動きでした。

 

ちょっとケツをあげて胸とヒザでバランスをとることにすると、ケツの部分が水面から完全にでることになるので、その部分の浮力がなくなります。また、ケツをあげる動きは、尺取虫のようにケツをテール側に移動させる必要があります。身体にかかる浮力が少し減り、その部分の重量がテール側に移動するため、テール重心になります。

 

一方で、胸とヒザでボードを押さえているということは、前と後ろで支えることになります。つまり、ケツをさげると簡単に前に重心を戻すことができるということです。先ほどの乗る位置の試行では、かなり前重心でスピードがでることがわかりましたが、テイクオフの時には、テールが巻き上げられすぎる可能性があります(テイクオフが遅れる)。ケツをあげる動きは、自分の乗る位置を変更することなく動きだけで重心移動ができるので、テイクオフ時に必要になる後ろ重心を、パドルのスピードのでる重心位置からワンアクションで達成できるということになります。さらに、波に乗り遅れそうで前重心を使いたい時にも使える使えると思います。また、胸とヒザでボードを抑えるのは、3点を使えるのでバランスも確保できそうです。

 

ケツ上げについては、テイクオフの時にかなり有効そうな感じがしました!!試すのが楽しみです。

 

テイクオフの動き

ケツ上げのパドルからテイクオフの動きを試してみると、実は効率的な動きが可能になると思いました。前回の投稿で、反るのではなく腰と胸をもちあげて、後足からボードをのせるといいのではと記載しました。腰と胸をもちあげるためには支点が必要です。ケツ上げパドルでは、ヒザを支点になって腰も少し持ち上がっています。つまり、この時点でテイクオフの準備ができているということです。少しの時間かもしれませんが、これによってテイクオフに余裕が生まれるのではないかと思います。さらに膝立ちから少し腰をロールすることで、後足をだすのが簡単になるのではないかとも考えています。ここはもっと試行が必要なので、今後試していきます。

 

ドルフィンの動き

LMは45㍑の浮力ですので、沈めるのが大変です。言い換えれば効率よく沈める練習になります。何回もドルフィンを試してみて、ポイントと感じたのは次の2つです。特に上半身を前に移動させるのは、ボードが一気に沈んでいくので非常に効率の良い動きと感じました。

 

  • 腕立てのように身体を持ち上げノーズが沈むにつれて、ノーズ方向に自分も乗り出すように、ボードを押し込む。そうするとさらに沈みやすくなる
  • ノーズが沈むのをしっかり待ってから足を使うとノーズが早く浮くのを防ぐことができる

 

まとめ

どフラットの海で、練習は殆どしたことがなかったですが、非常に学びがあるということがわかりました。どフラットの日は水もきれいです。プールでの動画等がありますが、それに近い感じでスピードを確認したり、安定性を確認したり、自分の重心や動作以外の影響要素がなくなるのでとても良かったです。波がないのは残念ですが、意外に練習になる。今日はこれを学ぶことができました。