遠回りしたら見えるものがある

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Day11 ヒールサイドターンの後半の荷重(立ち上がり)は、前ヒザをビンディングの角度に沿って伸ばす

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トゥサイドターンの準備がヌルっとしていた

非常に感覚的な表現ですが、ヒールサイドターンのピークからトゥサイドターンへの切り替え部分がヌルっとしていました。もう少し違う言い方をすると、トゥサイドに比べると、足元から感じるエッジグリップのパワーが小さく、切り替えに使いたい反発を得難いという感じです。これは斜度を問わずありました。

今回の「前ヒザを伸ばす」は違った

ターン前半で沈み込み荷重、ターン後半で伸ばし荷重とすると安定したターンになることが分かっています。そこで、とにかく伸ばし荷重をしてみようと試していたところ、失敗と成功が明確に分かれました。失敗する時は、テール側ズルズルする感じになるのですが成功する時はエッジのグリップが継続していました。

 

成功した時を考えてみると、前ヒザを伸ばすようにしていたように感じました。しかし、この動きは印象が悪かったです。春先等ズブズブの状態でボードがノーズから刺さって転倒する時にだいたいこの状態になっていたからでした。その後何回か試してみましたが、刺さる動きとは違うように感じました。

 

よくよく考えてみると、前ヒザを伸ばして立ち上がる(ボードをフラットにしていく)のであって、以前の前ヒザを伸ばしてボードを立てる(立ちすぎてバランスがくずれていた)のとは同じ前ヒザを伸ばす動きでも意味が全然違うということがわかりました。

 

前ヒザを伸ばして立ち上がると結果的に、後足荷重になります。伸ばす際に重心が後ろに移動していくからです。そうなるとテールがズレ難くなりますので、この動きは、立ち上がりつつエッジのグリップを得る動きということが言えます。

 

前ヒザを伸ばして立ち上がる時の注意点

急斜面、緩斜面、中斜面といくつかの斜面で試した結果、間違いなく前ヒザを伸ばして立ち上がる(ボードをフラットにしていく)ことでヒールサイドターンの後半のヌルっとした感じがなくなりました。ただ、殆どフラットに近い緩斜面で試していた時に、前ヒザを伸ばして立ち上がったのに、全くエッジグリップを感じないということがありました。

 

この時の動きは、前ヒザを伸ばして立ち上がったのですが、同時に前ヒザを捻じって前を向けてしまっていました。このように捻じってしまうと、せっかく立ち上がったのに、重心がボードのノーズとテールを結んだセンターラインに戻ってしまい、ヒールエッジを踏むことができなくなってしまいます。ハイバックに全く力がかからないので、ヒール側に荷重がなくなってしまったとも言えます。

 

前ヒザを伸ばして立ち上がる際には、前ヒザを捻じらず、バインディングの角度に無理なく伸ばしていくのがポイントでした。多少は前ヒザを捻じって前向きになってもいいですが、やりすぎてハイバックへの圧がなくなるとエッジグリップが急激に失われるということを覚えておきましょう。

 

ターン前半、後半の動きが明確になってきました。無意識に行っていることを再現性のある言葉にしていくことが上達の最短距離と思っています。次は全体的に確認していこうと思います。