遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

大スランプ→ノーズドロップかよ→基本が大事

春の雪は、欠点を際立たせる

今シーズンは、スキーもスノーボードも順調に上達してきました。特にスノーボードはトゥもヒールも非常に安定したカービングができるようになりました。もう、ここからはジャンプやトリックだと、グラトリを練習したり、キッカーを飛んでみたりしていました。さらにはまだまだ上達したいスキーにも向かっていました。

 

順風満帆。天狗になっていたように思います。

 

2月後半から突然、何かの歯車が狂ったかのようにスノーボードが滑れない。カービングにならない。ついでにスキーも何かおかしい。

 

疲労か。と思いましたが、そんなにひどい状態でもありませんでした。ではなぜ?答えはでませんでした。

 

なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ???? Youtubeで動画を見たり、これまで書いたものを読み返してみたり、スタンス幅や角度を変えてみたりしましたが、全く解決の糸口は見つからず迷宮をさまようような感じになってしまいました。

 

解決の糸口は、CASIのビデオとスキーのビデオでした

完全に掴んだと思ったものがこの手からこぼれてしまったような徒労感から、「もう、スノーボード辞めようかな」と心が折れそうになっていました。でも、やはり諦めきれない。

 

「基本が大事」

「同じ人間ができることだから、ある程度は必ず真似できるはず」

 

これまでも何度も言い聞かせてきたこれらの言葉がまた頭をよぎりました。そこで、こんな滑り方がしたいとお手本にしていたビデオをじっくり見ることにしました。カナダのプログラムのビデオです。これを穴が開くほどみることにしました。そうすると、このビデオのスライドターンがめちゃくちゃかっこいいことに気づきました。

 

「スライドターンに戻ろう!」

 


Level 4 Instructor: Riding Standards (2019)

 


Level 3 Instructor: Riding Standards


Level 2 Instructor: Riding Standards (2015)

 

スランプになって、日本のカービング系のビデオにまで手をだしてしまっていたことにハッとしました。自分は前向きのスタンスでは乗らない。横向きのこのCASIみたいな滑り方がしたいんだと。どんな場所でもキレのある滑りをしたい!

 

さて、これらのビデオを穴があくほど見てみて、まず気づいたのは谷回りに一呼吸あることです。何か、ボードに身体が乗り込んでいるような(少し外側に膨らんでいくような)感じです。ヒールサイドターンを見てみると、切り替えで胸の向きがターンピークに近い状態にセットされて、それが変わらないまま、ターンピークに向かっていくことに気づき、まずは、これをやってみることにしました。

 

カービングをしない!と言い聞かせて、とにかく、ボードに乗り込む感じが得られるように、胸の向きを変えずにターンピークに向かっていくようにしました。結果、もちろん、カービングはしていないのですが、非常に心地よい無理のない回転をしている感じがしました。ちょっとビデオを撮ってもらいました。ターンが膨らんでいるのかなと思いましたが、非常に良い感じのターン弧になっていました。これは、かなり雪質が柔らかい雪が固まりかけた時に試しました。雪質は良くないですが殆ど気にならなかったです。

 

さて、トゥサイド。これもなんとか乗り込む感じを得ようと、Snowboard adictionにあったターンからストップする練習等をやってみて、汗だくになりながらトライしました。なんとなくいいのですが、ちょっと何か違う。斜度がでてくるとぎこちない感じが残りました。


Pressure Through Turns On A Snowboard

 

トゥサイドは、昨シーズン末にヒールをあげるで掴んで今シーズンは非常にいい感じで滑れていましたが、その感じが完全になくなっていました。もともと、トゥサイドは内倒していて、それを解消するのに非常に時間をつかいました。まさに自分にとって第一の鬼門といったものでした。

 

土日は、子どもや先輩とスキーをすることにしていたので、スノーボードのことは忘れていました。しかし、スキーもボロボロ。特に雪がガリガリ、ボコボコになると目も当てられませんでした。

 

「スキーもかよ。。。。」

もはや、終わったとシーズンを仕舞えてしまおうかと本気で考える中、やはりもう一度あの言葉がでてきました。

 

「基本が大事」

「同じ人間ができることだから、ある程度は必ず真似できるはず」

 

何気なくyoutubeで検索していると、いかにも基本です!って感じのビデオを発見し、見てみました。すると2:49頃から、自分にとって衝撃的な説明がありました。

脛をブーツのタンにあてながら、膝を伸ばして重心を前に持っていく動き」です。

 


Two Keys to Parallel Skiing

 

最初はスキーをイメージしてみていました。これは!もしかして、もしかして、いろいろ試してみたけど、結局ノーズドロップができなかっただけってこと??

 

このスムーズなスライドターンをみてそう思いました。そして、ビビっときました。この動きは、スノーボードのヒールサイドからトゥサイドに切り替える時の動きじゃない?

 

はやる気持ちはありましたが、どうしても仕事の締め切りが近くて日中はいけない。とにかく日中にできるだけ仕事をして、ナイターで一時間試してみることにしました。

 

すると!!!!

 

おーーー、簡単にエッジが切り替わる。できていたあの時の感覚が復活しました。もちろん、カービングでもスライドでもどっちでもOKです。

 

そうか。結局、トゥサイドでしっかりノーズドロップができていなかったこと。そして、それに付随して、重心の移動ができない動きになってしまっていたということに気づきました。

 

一時間集中でしたが、ヒールサイドターンもトゥサイドターンも気持ちよくスライドして、ためにカービングしてきました。もちろんバーンはカリッカリです。でも、あまり気になりませんでした。

 

ただ、ちょっと山回りがまだぎこちない感じがしました。おそらく後半に内倒しているんだと思います。帰宅後にイメトレしていて、ターンのピークからパンピングするように踏み込んでいけば、内倒する前にしっかりエッジを使った踏み込みと切り替えができるのではないかと思いました。

 

これは、近いうちに試してみます。

まずは仕事を終わらせる!!

 

やはり基本は大事ですね。スキーももう一度基本に戻ってみます。