遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

ヒールターンの謎をやっと解明できた②

角付け:角付けの動作はわかりにくい

前回に続いてヒールターンの謎にせまっていきます。今回は角付けです。早速ですが、ヒールターンの角付けの時の姿勢はどのようなイメージですか?

 

下の写真のように①背中から倒れこんでいくイメージですか?②上半身はどこを向いていますか?③上半身と下半身は捻じれていますか?、自分はこの3つの質問の答えがだせず、結果として20年もヒールターンに霧がかかってしまっていました。

無限ループ

①については、緩斜面なら下の写真のようにボードと身体を平行にして背中から倒れこんでいけますが、急斜面になると恐怖です。そのため②については、できればノーズ方向に胸を向けたい。しかし、そうすると③について、上半身と下半身に捻じれが生じてしまって、テールがズルズルとなってしまう。捻じれが生まれないようにしようボードに平行にすると①のイメージになって急斜面等でボロボロになってしまう。このように、①、②、③の答えに矛盾が生まれて無限ループとなっていました。


角付けの姿勢

角付けの姿勢と手順が、ヒールターンの最もやっかいなところでした。上記の①、②、③は単純化していますが、いろいろと悩みました。試行錯誤として、ビンディングの角度を前振りにしたり、ボードと身体を平行でも急斜面で角付けできないのは怖がっているだけかもと気合で勝負してみたりと試行錯誤を繰り返してきましたが、結局どれもうまく行きませんでした。

 

アンギュレーション(外向傾)のことを、海外の解説ではセパレーション(分離)と表現しています。セパレーションは上半身と下半身の分離です。このセパレーションという見方が、①、②、③の間に矛盾のない角付けの姿勢を明らかにすることに役立ちました。

 

それでは、角付けの姿勢とその変化を下の写真で見てみましょう。左の写真は、前回説明した斜滑降の姿勢です。まだトゥエッジに乗っています。胸の向きは斜面横方向(手前)を向いています。肩のラインは水平です。これが角付けのスタートの姿勢です。胸が斜面横方向を向いていますので、先を見て安心してターンすることができます。背中から倒れる必要もありません。前回も説明しましたが、胸の向きはあくまで斜面横方向で、ノーズ方向ではないことに注意してください。斜面横方向であれば、ビンディングの角度+多少の胸のローテーションで下半身に対する捻じりは発生しにくいです。上半身と下半身がセパレートした状態になります。これで下半身は斜滑降を続けることができます。

 

ヒールターンの角付け(左から右へ)

次に、真ん中の写真です。斜滑降の姿勢から肩のラインを斜面に平行にしました。この時、特に前足のトゥエッジが緩まるようにイメージします。少し緩めると遠心力によってボードもヒール側にロールし始めます

 

最後に、右の写真です。ボードがロールし始めたら(肩のラインを斜面に平行にした時)、斜面横方向に向いた胸を、最初の45度の場所(下図参照)に後ろの手を伸ばしていくように、ほんの少しだけ回転させて上半身をお辞儀させていきます(わからなかったら、斜面横方向にお辞儀でも大丈夫です)。これは立位体前屈と同様に、背骨を曲げるのではなく、上半身を股関節から折り曲げるようにします。これで前足のエッジの角度が増加するはずです。上半身ではなく、足首やヒザ、股関節に注目できる人は、前足の足首を反時計回り(レギュラー)に回しながら、つま先を持ち上げることができれば上半身はバランスをとるために勝手に動くと思います。

重要な45度ポジション

次回は荷重について説明します

次回、荷重について説明しますが、角付けをした後どのようになるか概要を記載しておきます。角付けの動作はターンピークまでです。上記の動作で遠心力を使ってボードのエッジを踏んでいくことができます。その後、最後の45度(上図)までは上半身や下半身をローテーションさせないようにしましょう。ローテーションしなくても、上のお辞儀の動作で荷重されてボードがたわむので、自動的に最後の45度まで回転します。ローテションを行うとズレやすくなります。ヒールターンのお悩みで多い、ガガガも発生しやすくなります。ローテーションは、最後の45度を超えたところから行いましょう。詳細は、次回に説明します。

ターンピーク(左)(最後の45度を見ながら荷重)と最後の45度(右)(最後の45度への荷重をしながら視線だけ次のターンへ)の姿勢

 

ヒールターンの謎をやっと解明できた①

ヒールターンは霧の中。みなさんはどうですか?

トゥからヒールへ。上手い人は滑らかに切り替えて、お尻が雪面につく程低くなりながら雪面を切り裂いていく。その滑った後にはズレた後はなく、深く刻まれた一本のラインが残っている。

 

そんなヒールターンを目指して、試行錯誤しながらカービングの練習を続ける。でもどんなに頑張ってもズレる。カミカミの神バーンで緩斜面なら一本のラインになるのだけど、ちょっと急になったり、バーンが荒れてきたりすると、エッジがかんでくれない、ターン後半ではガガガとなる、なんて悩みを持つ方は多いのではないかと思います。

 

Youtubeで上手い人のライディングを何度も何度もチェックしてみても、どうしてそんなにエッジがグリップしていくのかわからない。自分と何が違うのがわからない。特に谷回りの部分なんて、??????????っという感じでした。

 

これは自分が20年間ずっと抜け出せなかったところでした。途中でヒザが痛くなったし、うまくいかなくてスノーボードを辞めたくもなりました。そんな自分の悩みは関係なく、うまい人は簡単にカッコよく滑っている。小さな子どももカッコいい。。。ヒールターンは霧の中。霧が晴れるのはいつのことか。このように、悔しい思いを続けてきましたが、やっと、ヒールターンの霧が晴れたので報告します。

 

ヒールターンの3つのポイント

できる人とできない人のギャップを以下の3つのポイントに絞って説明します。今回はを説明します。1、2、3は手順でもあります。これらを順に行うことでヒールターンが改善できるように説明しようと思います。

 

  1. アプローチ:斜滑降のないターンのイメージだと難しくなる
  2. 角付け  :角付けの動作はわかりにくい
  3. 荷 重  :ターンを「自分」でまわろうとしない

 

ちなみに自分のスタンスアングルは、前24度、後-6か0度です。ボードは、Jones snowboardsのAviator2.0です。カービングの皆さんのような前振りでもありませんし、カービング用のハンマーヘッドでもありません。プレートはいれていません。身体が非常にかたいので、ダックスタンスで身体を捻じって前を向くこともできません。関節への負担を少なくして、パウダ―でもコブでもアイスバーンでも急斜面でも、どんな斜面も安定感のある気持ちの良い滑りをしたいと思っています。

 

アプローチ:斜滑降のないターンのイメージだと難しくなる

 ゴリゴリのカービングターンをする方の軌跡を見たり、動画や本等の解説を見ると、「つ」の時(下の左図)や「半円」(下の中図)でターンを表現していることが多いです。これらを見ると、エッジを切り替える場所が、斜度に対して切れ上がる(もしくは斜面を真横に横切る)や半円と半円がつながる点のようなイメージになってしまい、エッジを切り替える場所である斜滑降のラインを忘れてしまいやすくなります。

 

ターンとターンの間には斜滑降の時間が大なり小なりあります。超上手い人の切り替えや弧の小さなターンだと、その時間がとても短く斜滑降が無いように見えますが実際はあります。リーンアウトと言われているのはこの斜滑降の部分と思います。自分はトゥサイドでエッジに乗りやすかったので、ターン後半で必要以上に切れ上がってしまっていました。その結果、ヒールへの切り替え(角付け)が上手くいきませんでした。おそらく、ヒールが上手くいかない人で、トゥに乗りすぎる人は多いのではないかと思います。まずは下図で、ターンとターンのつなぎ目の斜滑降(下の右図:重要!!)を確認して、これがヒールターンのアプローチとなるイメージをつけてください。ここを変えるだけでも、ヒールターンはかなり簡単になります(実際になりました)。

 

斜滑降によって、トゥターンで生まれた回転力を減少させ、ポジションをリセットして、ヒールターンの導入をシンプルにすることができます。上手くなってくると、トゥターンの回転力をつかってヒールターンの導入を行うことができます。しかし、最初からそれを目指すと、動きが複雑になってしまいますので、最初は斜滑降をしっかり行ってヒールの角付けや荷重の方法を習得した方が近道だと思います。

ターンの軌跡(左:つの時、中:半円接続、右:斜滑降付き)

 

斜滑降をもう一度確認しましょう

斜滑降でテールがズレて斜面下方向に落ちてしまうと次のターンに入る前に、意図せず切れ上がってしまい、ヒールターンへの切り替えがスムーズではなくなってしまいます。ショートターンのように反発を得られるようなスライドなら問題ありませんが、そうでない方は一度、斜滑降の方法も確認してください。

 

斜滑降のポイントは前足の荷重と胸の向き(後足の荷重とバランスのため)です。下図はトゥターンから斜滑降でヒールターンに向かう場面です。左図のライダーは手前に進んでいます。まずは、胸がこちら(斜面の横方向)を向いていることに注目してください。中図はライダーを斜面下側から見ています。上半身が前足の上にあり、胸の向きがフォールラインと平行になっています。この姿勢になると、前足の母指球あたりでしっかり荷重ができます。また、後足の荷重も保てます。トゥサイドは後足荷重が簡単で、前足荷重が難しいと思います。この姿勢になれば、ワンフットでも斜滑降ができます。緩斜面でワンフット斜滑降ができるかどうかは斜滑降の質の確認になります。最後に、右図は真上から見たものです。ボードと胸の向きを確認してください。ボードは斜面に斜めに、胸は斜面の横方向を向いて、ボードと胸の向きにはズレがあります。ボードがすでに斜めになっていて、ビンディングの角度もあるので、股関節と腰を少し前に向けるだけでもこの姿勢になれますカービングのために、ノーズ方向に胸を向けるように説明する方がいますが、おそらく、このような姿勢をとった時に感じる感覚を説明しているのではないかと思います。ビデオ撮影した自分の姿が自分の抱くイメージと違うように、感覚と実際は違うものです。ここは混乱しないようにしましょう。右図にある胸の向きとボードの向きのギャップは、先行動作にもなり角付けを助けてくれます。また、詳細は別の機会に説明しますが、遠心力を活かして荷重を簡単にしてくれます。

 

ヒールサイドのための斜滑降の姿勢

次回は角付け

次回は、「角付け:角付けの動作はわかりにくい」を説明します。まずは、アプローチの斜滑降を是非確認してみてください! 

fq12345.hatenablog.com

 

整地では滑れるのに不整地では滑れないのは自分でエッジを立てているからではないか(スキー)

ボコボコの斜面で疲れ切ったところがスタート地点

先日の札幌国際は、圧雪の後に降雪。気温が高かったので重めのパウダーでした。サイコーのパウダーはすぐに食われ尽くしボコボコに。太ももの筋肉はすぐにファイアーしてしまいました。次の日も約束が、疲労も抜けないままキロロへ。もはや一本目から、太もも筋はファイアー。このまま、何時間も滑ることを考えると顔は笑顔でしたが、心は途方にくれていました。

 

「疲れ切ったところがスタート地点」

体育会で育った自分は、極限の状態こそが学びのチャンスということを体感していますので、その日は「手を抜いてしっかり滑る」をテーマにしました。シゴキとも言えますが(笑)

 

スキー板を「真下」に踏んだら曲がる

その日、キロロも下のリフトは圧雪がきいていましたが、ゴンドラにいくと前日の国際と同じボコボココンデション。心がバキっとおれそうでしたが、とにかく簡単にスキー板を回転させれる方法を探してみました。

 

最初は、エッジを傾けたい、回転させたいと、外足の荷重がなくならないように、体を捻じってみたり、足首やヒザで傾けてみたりしました。しかし、ボコボコの斜面ではうまく行かず疲労は蓄積するばかりでした。その後も同じようなことを繰り返していましたが、偶然、簡単にスキーが回転した瞬間がありました。おやっと思い、その瞬間のことを思い出しながら試してみると、スキーを自分で傾けないで、スキーブーツのタンをつぶすように外スキーの真下に力をかけると簡単にスキーが回転していることがわかりました。これは、急斜面でも緩斜面でも、ショートターンでもロングターンでも同じでした。

 

何がおきるかを、ちょっと理論的に考えてみる

スキーが雪面と足の裏に挟み込まれて、スキーにかかる摩擦がスキー板の中で偏った時にスキーは回転を始めます。また、雪は柔らかいですし(アイスバーンでも)、斜度があるので、外スキーの内側半分を押さえる動きを強めていくと板は、スキーが傾いていきます(エッジアングルが大きくなっていきます)。つまり、自分でエッジアングルをつけなくても、外スキーの内側を真上から踏むとエッジアングルが大きくなっていくということです。

 

感覚的には外スキーの内側を意識する必要はありません外足で片足立ち(内足は揃えて持ち上げる)をして、荷重をするようにヒザを曲げていくと勝手に母指球のあたりに重心が移動すると思います(意図的に、小指側に重心を残そうとすると上半身が小指側に移動してバランスをとろうとするので、それはしないように)。真上から踏めば母指球つまり外足の内側に力をかけることになるのです。

 

今までは、自分でエッジを立てようとしていました。そうすると、遠心力とのバランスを一度崩してから、再度バランスを復活させるような動きとなります。一方で、板を真上から踏む動きは真上から踏み続けることで自然とエッジに傾きが生まれるので、バランスを保ったままエッジのアングルが大きくなることになります。

 

整地であれば、自分でエッジを立てる動きをしても、再度バランスを復活させるのは自然に行えます。しかし、不整地では、バランスを復活させる前にバランスをさらに崩されてしまう可能性が高くなります。

 

自分もそうですが、整地であればきれいに滑れるのに不整地になるとうまく滑れなくなるというのはエッジを自分で立てる動きでターンをスタートするか、スキーを真上から踏み込んでターンをスタートさせるかの違いではないかと思います。

 

やってみるとスキーもそろう

実際に、外スキーを真上から踏み込んでターンをスタートさせると、不整地でもバランス良くターンができました(カービングになったりズレたりはコンディションによって変わる)。さらに、外スキーを真上から踏み込んでエッジアングルがついていくとき、内足を真上に持ち上げる(持ち上げられる)と、内足も雪面との圧を保ったまま、スキーが揃ったままターンができました。エッジを自分で立てようとすると内足のエッジに乗りすぎたり、内足でバランスをとろうと外足だけ傾いたりします。外足で真上から踏んでターンをする、内足は真上にあげられる。この動きであれば、スキーがバラバラになることは考えにくいです。

 

外足を真上から踏む動きをどう達成するか。

 

これを身体の動きの良し悪しを判断する基準にすることで、自分の動作をチェックしながら上達できるのではないかと思いました。

 

ちょっと曲がったフィン

AU fins

フィンを変えると乗り味が変わると言われます。今使っているサーフボードはMcCOYのNaget 6'1 41リットルです。フィンはムラサキスポーツで買ったFCS2 Performerをつかっていました。乗ったフィーリングは、Mサイズだったからかわかりませんが、フラフラする時があるという感じでした。テイクオフもスムーズにでてこない感じして気になっていました。

www.ebay.com


根拠はなかったのですが、フィンを変えたくなり調べていました。自分のボードにあうのはどれか。FCS2のシリーズを見ましたが、LサイズにしてAcceleralatorにしようかなと思っていました。しかし、ふと、特徴のあるフィンはないだろうかと調べていると、サイドフィンが湾曲したAU Finsを見つけました。

www.aufins.com

source https://www.aufins.com/about-us/

「ボードは曲線で構成されているのに、なぜフィンはストレートなのか」なんてことが書かれていて、見た瞬間にビビビーっと来ました。「これだ!!」と思いました。ただ、今は円安。あまり輸入はしたくありませんでした。そこで、国内のお店で在庫がないかと探しましたが、白浜マリーナがヒットしましたが、FSC2のタイプは在庫切れでした。結局、国内では入手できないと思い、直接メーカーから注文することにしました。amazonのサイトでは購入できなくなっており、本当に購入できるかわからなかったので直接メールをして確認しました。返事は早く、AU Finsのサイトから直接注文してくれ!とのことでした。注文後も少し不安はありましたが無事に到着しました。

 

その後、一週間くらい波がなくて試せなかったのですがやっと試すことができました。

 

大きな変化はまずテイクオフ。まっすぐ落とされてしまうことが劇的に減りました。もちろん、技術的にも改善していますがかなりアシストしてくれているように感じました。

 

乗ってからはグリップが効くという印象。スノーボードだと、エッジがグーっと入りやすく、そのため反発を得やすいと感じました。湾曲している分だけ、フィンが外側にでているので、あまりボードを倒さなくてもエッジグリップを得られるのだろうと思います。苦手なバックサイドもいつもより長距離乗れるようになりました。また、波が張ってくる場合は、ボードを動かすための力が溜まりやすく、いつでもボードを動かしていける感じがしました。

 

検証はできていませんがドルフィンスルーの失敗が増えました。間違いなく。今まではスルッと抜けれるスープで戻されるということが多くなりました。これは理解が不十分ですが、ヘッドキャップのせいで頭に浮力がでているのかもしれません。もしくは、グリップ力の見返りに抜けにくくなっているのかもしれません。これは引き続き検証していきます。

 

全体の評価としては、とても満足しています。もう、他のフィンには戻れないかもと思いつつ、フィンを変える楽しみを知ってしまったので、他のフィンもテストをしていきたいですし、いつかフィンを作ってみたいとも思いました。

SUPとサーフィン

今日はちょっと嫌な気分でサーフィンを終えた。

 

自分のホームポイントは、SUPは行わないということが暗黙の了解になっている。そのため、自分もSUPは別の場所でやっている。

 

ただし、以前から地元のサーファーが数人、波が小さいときにはSUPで入っていた。ちなみに、そこはポイントブレイク。一人、上手なSUPの人がおり、普通のサーファーをとても気にしながらやっているので、その人の時は安心している。しかし、今日は、最近SUPをはじめた地元の高齢サーファーがSUPで入っていた。ショート、ロングと波数が少ないわりに人が多い中、ピークの手前側のかなり沖にいた。

 

ピークから手前は、ゲティングアウトのルートである。このSUPは、その手前側のかなり沖に陣取っていた。自分は、普段はショルダーを狙うのだか、SUPが動いてピーク側に来たり、沖から乗ってくるので、今日は仕方なくピークで乗るようにしていた。

 

そのSUPが普通のサーファーに遠慮なく、しかも、波しか見ずに、がつがつ乗っている様をみて、嫌な予感があった。そして、それは起きた。

 

自分がインサイドまで乗って戻る際に、セットが入ってきた。SUPはかなり沖にいたが、そのセットは十分乗れそうな感じだった。そこで乗ってくれれば、問題なかった。しかし、そのSUPはその一本をミスした。自分には運が悪かった。乗り逃したながれでSUPは、かなり岸側かつピーク側に移動してきていた。つまり自分のすぐ前。そして、次にもう一本波が来ていた。SUPは一本乗り逃しても落ち着くことなく、次の波へテイクオフを開始した。しかも、やはり岸側のサーファーを気にすることもなく。波だけみて、さらにピーク側に移動しながら。

 

「やばい」と思った。

 

こちらは、テイクオフから逃げるために、ずっとピーク側に移動していた。SUPが真っ直ぐテイクオフしてくれれば問題なかったが、横移動してくるSUPの機動力には勝てず追いつかれてしまった(おそらく、斜めテイクオフする癖があるのだろう)。SUPが岸側を全く確認していないのもわかっていた。

 

「ぶつかる」と思った。

 

結局ぶつかりはしなかった。SUPは自分の前でテイクオフをやめた。なんにせよ、邪魔したのは事実なので謝ると何かいっているようだった。

 

「前を横切るな」

 

耳をうたがった。暗黙の了解でSUPはしないとなっている混雑したポイントブレイクで、さらに、岸側を全く見ずに乗ろうとし、大きな機動力で自分の方に移動してきたにもかかわらず、その言葉か。自分は説明したくなり、「いや、横切ったのではなく…」と言いかけたが、話は遮られた。威圧しようとしてきたのだ。自分は呆れて、もう、そちらを見るのもやめて手で合図してピークに移動した。

 

SUPでもやはり波乗りは楽しい。しかし、ボードは硬く大きい。衝突すれば死亡事故にもなりかねないので、特に混雑した場所では、控えてほしいと思う。やるなら周りをしっかり見ていてほしい。地元で生まれ育とうがなんだろうが必要なことは必要だ。自分もここに住んでかなりたつ。自分もここでSUPをしたいと思ったことがあったが、顔馴染みの年配サーファーから、ここではSUPはやるなよと言われていたのでやっていない。

 

今日の出来事は気分が悪かった。この記事は自分の感情の整理だ。このことは、自分がもっと歳を重ねた時に、そのようにならないように教訓にすることにする。サーファーも高齢化している。老害といわれないようにしたいものだ。

 

1 ショート、ロングがいる場所ではSUPをしない

2 普通のサーフィンで何かあっても思いやりで行動する

3 初心者の人が楽しめる環境になるようにガツガツしない

 

テイクオフからライディングへの課題

テイクオフは間違いなく上達してきました。ライディングの回数も増えてきて、当初は、1日3回くらいしか乗れなかったのが、今では30分くらいで3回は乗れるようになってきました。ライディングの回数が増えてくると、今度はテイクオフからライディングに上手くつながる時とつながらない時があることが気になってきました。

変な転び方が多くなってきた

前回の投稿から、この投稿までの間に数回サーフィンにいきました。オンショアの風でジャンクながら肩~頭くらいでダラダラ割れる波、風がなく腰~腹のクリーンな波等です。これらの波に乗る中で良いライディングもありましたが、今までにあまりなかった転び方をするようになってきました。印象に残っているのは、①ライディング途中で板に置いて行かれたこと、②レギュラーで前転するように転んだこと、③テイクオフで立ち上がろうとして、つま先が引っかかったり、手を滑らせたりしたことです。①は、ライディング途中、②,③はテイクオフからライディングに移る際に起こったことです。

 

まずは課題の分析

②、③のようなテイクオフからライディングに移る際に起こる問題は、波の選び方が悪かったテイクオフの動作に何か問題があったの2点が大きな問題と思います。

 

波の選び方が悪かった

まずは波の選び方。私が鉄人と呼ぶ同じ年齢の上手なサーファーがいます。一度、海であって近くで波待ちをしていたのですが、彼がこれ行きなよ!と譲ってくれた波は非常に乗りやすかったです。逆に、彼が手を出さない波に手をだすとちょっと乗りにくかった。要は、波の進行方向に対してどの位置にいるのか「縦の位置」、また、ピークからどれくらい離れているか「横の位置」が、ばっちりな波を譲ってくれたということです。一度、縦の位置をあまり見ずにパドルを開始して、ブレイク寸前のレイトになってしまったことがありました。もともとブレイク位置に近いところにいたので、パドルをしすぎてしまった。波があまり大きくなかったので乗れましたが、テイクオフはグラグラになってしまいました。教訓としては、テイクオフのパドリングは、ブレイクする場所の近くに移動することと考えて、自分のポジションから強弱や要不要を判断することを次の課題にしたいと思います。

 

テイクオフの動作に何か問題があった

こちらは技術的な点です。実は、テイクオフ時にレールを握ってしまっているのか、握らずにいるのか自分の中で確認できていません。意識が飛んでいるので(笑)。ただ、手が滑ったや足が引っかかったというのは、おそらく手を置く位置とともにレールを握ってしまっているかどうかが大きなポイントと思います。手をボードの上についていれば、足を引き込むスペースがつくりやすくなります。握っていなければ、上から押すだけなので手が滑ることは起こりえません。レールを握ってしまう動作は、下を見てしまう動作につながりやすく、テイクオフをダメにしてしまう可能性が高いと考えています。前転してしまったのは、おそらく立ち上がる瞬間に下をみてしまい、腰がおれたせいだと思います。

 

㋐テイクオフの際に前方斜め45度を見ながら目線を水平に保ちつづける。滑り出してもこれを続けて下を見ないようにする。㋑レールを握らず、手をボードの上についてテイクオフの動作を続ける。まずは、これらの2点を中心にクセをつけていきたいと思います。

 

ライディングのことも少し

まだ、仮設状態なのですが、パドリング、テイクオフ、ターンを行う中で頭と目線を水平に保つことが非常に重要なことではないかと感じています。頭と目線の水平のラインを崩すと、わざとバランスを崩すこともできると思っています。ただ、頭や目線というのはなかなかコントロールしにくいと思っています。代わりに、アゴに注目すると頭や目線を中心とした重心コントロールができるように思いました。試しに、アゴを傾けてターンの始動を行ってみたのですが、レールが使えているように感じました。このアゴでのコントロールは引き続き確認していきます。

 

 

 

 

テイクオフわかった。そしてできた。

テイクオフを普通のサーフィンで試す機会がやってきた

朝は風も弱く、ハラ〜胸。その後、風が強まりセット頭という感じでした。先日、SUPを使ってわかったテイクオフを試す機会を楽しみにしていました。やっと機会がやってきました。

 

結果は、良い意味で「やばい」の一言

テイクオフのポイントは、とにかく波で持ち上げられるテールを抑えながら、前への推進力を得ていくことです。SUPでの試行で、これから進む方向を見ながら、頭を傾けないように目線を水平にすると、テイクオフのポイントを達成でき、簡単にテイクオフができることがわかりました。

 

これを普通のサーフィンで試してみると、今までよりワンテンポ、ツーテンポ早く滑りだしました。また、進む方向が見えていること、バランスがとれていることから、ライディングも落ち着いて行うことができました。刺し乗りに近い形になったことがありましたが、なんと、1、2パドルで滑り出しました。これまでいろいろと試してきましたが、今回の方法が答えだろうと実感を持ちました。

 

疲労はありましたが、風が弱まったので夕方もサーフィン。掘れすぎた波に突っ込んでしまったり、パドルを力みすぎてしまったり、失敗はありましたが滑り出しには問題がありませんでした。どちらかというと、疲労と日暮れ前で時間がない中で結果をだしたかった焦りが問題でした。

 

ただ、現在6'1のMcCoyを使用していますが、テールがあがりすぎてしまう感じがします。掘れてくる波で位置を間違えると悲惨な目にあいます。おそらく、もう少し掘れてないところからテイクオフできるとは思いますが、今までの癖があるので、今後これは調整していく必要があります。もしくは、前のボードに戻すか。せっかく、テイクオフがわかったので、他のボードでも試してみたいところです。

 

風がでて意外とわれていなかった