遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

キッカーの練習

キッカーは怖いものなのか

2000年頃は、カービングよりもキッカーやハープパイプが流行っていて、自分も練習していました。大きなキッカーにも慣れてきて、回転ワザもやりたい!と上達を感じる時期があったのですが、直後に着地に失敗して左膝を怪我してしまい、キッカーから遠ざかってしまいました。ハーフパイプはものすごく高く飛べなければランディングに角度があるので怪我もしにくいだろうとそちらの練習をしていました。今でもパイプ地形は好きで、そのような場所を見つけるとちょっと飛んでみたり、中でカービングしたりしています。しかし、キッカーはいろいろなところにあり、それを無視し続けのもどうも気持ちが悪く、足の裏についた米粒のような感じになっていました。

 

問題はキッカーは怖いものなのかということ。単なるストレートでも怖いのです。よくよく考えてみると、それは失敗と成功がロシアンルーレットのように感じるからではないかと思います。これが成功する時はこうなっていると、しっかり理解ができていれば、失敗確率はおのずと低くなっていくはずです。そこで、Youtubeを漁って、「正しい動作と理屈」を調査してみました。

 

アプローチが9割

アプローチが悪かったら間違いなく失敗すると思います。つまり、ジャンプはアプローチが9割なのではないか。では、アプローチが理解できれば9割の問題が解決するんだろうと思います。そこで、今日はアプローチについて試行してきた結果も含めて報告します。ストレートエアを前提としています。

 

フラットで飛ぶ??

フラットで滑るというとリフトを降りる時があります。降り口がカリカリに凍り付いている時は、フラットで滑るとバランスを崩すことがあります。フラットで滑るのが上手くて自身がある人は問題ないと思いますが、フラットで飛ぶというのは、例えばリップがカリカリだと、自分はとても恐怖を感じてしまいます。逆に、ある程度、安定させてくれる雪だったらあまり怖くありません。しかし、キッカーのリップは通常、形を維持するために硬いの普通で、いつも恐怖を感じています。

 

フラットで飛ぶというのは常識のように語られていますが、本当にそうなのか?。別のやり方はないのかと考えてしまいました。P-Can FactoryさんのYoutubeで、薄っすらトゥエッジをかけるということを見つけ、今日はそれを試してみました。まずは、トゥエッジをかけるとターンしてしまいそうに思いますが、斜滑降のように真っすぐ進むこともできるはずということで、やってみました。

 

その結果、エッジを立てるというのではなく足首で「踏む」感じであれば、真っすぐに進むことができ、安定したジャンプができました。あまり大きなサイズではないですが、リップは少しあがっていていつもは怖い大きさでした。最初の一本こそまくられそうになりましたが、2本目からは6本連続で安定した放物線で飛ぶことができました(自分の中では凄いことです(笑))。この時、オーリーはしないようにしました。

 

オーリーは必要?

アプローチについて、フラットとならんで説明されるのがオーリー。オーリーという動作自体が、ノーズが下がってしまったり、まくられたりする原因になっていました。今回は、またもP-Can FactoryさんのYoutubeで言っていたオーリーよりも、飛びたい角度(例えば45度)の線に頭が通っていくように意識してみました。これは衝撃的でした。

 

「リップに合わせるのではなくて、自分の飛びたい角度に合わせる」 キックとリップに対しては下半身で必要に応じて調整していくだけ。

 

気持ちは、自分の道をいくぞという感じで、とても自信が生まれる飛び方でした。また、45度を意識しましたが、実際、飛距離もでやすくて効果的と感じました。オーリーもいいのでしょうけれど、自分にはまだ忙しいです。安心して飛びたいということに対しては、このアプローチが良いと思いました。

 

少し振出しに戻ってしまった

しかし、最後には疲れもあってか少し動作が怪しくなりました。おそらくリップのあたりで、飛んでやろう!という意気込みで余計な動作をしてしまったんだと思います。すーーっと抜ける。次からはこれに集中して、グラブをいれていこうと思います。