180度視点を変えたら、スキーが簡単になった！(Day59)

HOW TO SKI WITH BALANCE | 3 Tips for steeper slopes and short turns

はじめに

かなりご無沙汰してしまいましたが、だいたい毎日滑っていました。今年はスキーとスノーボードの二刀流で、スノーボードで疲れるとスキーに、スキーで疲れるとスノーボードへと交互に行っています。スノーボードの方が上手に滑れるので、スノーボードで分かったことをスキーに応用しながら、スキーを爆速で上達しようとも考えています。今日は、上のビデオのことを練習していたら、偶然にも思いついたコンセプトのお話です。外足荷重、切り替え等、殆どの課題が解消してしまいました！

スキーは斜面を下るという視点を変えてみた

昨日、滑っていてやっとストックというやつが、低速から中速時の重心移動にとても役立つことがわかって、スキーが楽しくなってきました。根っこはスノーボーダーなので、ストックを使う文化がなかったのです（笑）ストックを使えるようになって、少しターンの始動が楽になったのですが、何か違和感が残っていました。特にターンの後半からエッジの切り替えのあたりです。上のビデオでは、ターンのピークあたりからオーリーのような動きで走らせて回転を仕上げているのですが、これを今日は何度も試してみましたが、あまりうまく行かず後傾になってしまいました。

何かの拍子に、リフト上で下記のビデオを思い出しました。もしかして、斜面を滑り降りると考えるより、斜面が動いて上にあがると考えると姿勢や動きを確認しやすいのではないかと思いました。自分が下に動くことと斜面が上にあがることは、自分と斜面の関係においては同じだからです。

Ski Lessons: Beginner to advanced skills progression at Adventure Ski & Snowboard School

エッジの切り替え～谷回り

スノーボードでは、トゥからヒールに切り替える時に、ボードを山側にあげるようにして重心の位置を入れ替えると角付けが早くなります。上に動く斜面でスキーのエッジをかけるとどうなるか。簡単です。山側に移動します。その時、谷側に身体を倒しすぎると転びやすくなります。もし、斜面を横切る方向のスピードがあれば倒しても何とか駆け抜けることができますが、やはり腰から上が重力方向に立っている方が安定するように感じます。これらのポイントは、実際に滑る時に早回りによるズレを少なくして安定したカービングをする時のポイントと一緒です。エッジの切り替える際に、上に移動するベルトコンベアを通り過ぎるイメージをすると、あの斜面で逆エッジになる感覚はとても自然に感じられるようになりました。

ターンピーク～山回り

ターンのピークは落下している状態ですが、上に動く斜面上であると考えると、ここから下方向のスピードを活かして最後のターンをしないと切れ上がりが悪くなります。例えば、ターン内側に引っ張ってしまって、外足の荷重が足りなければすぐにバランスが悪くなることでしょう。上に動く斜面上を意識するとターンの3/4まではしっかりターンする必要があることがわかります。そして、この3/4の地点からターンを続けるとどうなるか。スキーはだんだん斜面を横切る方向に平行になります。そうすると上に動く斜面に対する摩擦が大きくなるため、スキーが上に押し上げられます。ほっとけば転ぶか頑張ってストップして耐えないといけないはずです。こうならないためには、3/4以降は、ターンをやめる必要があります。3/4が終わった瞬間には上向きの力が強くなりますので、ここで、ヒザや足首等の力を抜いてしまえばスキーは簡単に山側に移動します。つまり、エッジの切り替えで説明した重心とスキーの入れ替えが自然に起こるということです。

まとめ

非常にラフな図ですが、今日のイメージです。ターン弧の中央部に上向きのベルトコンベアーゾーンがあり、スピードをつけてそこに突入します。突入したらその中で上向きの力をつかって、ターンの仕上げとエッジの入れ替えを行います。実際にこのイメージで滑ってみました。いわゆる「スキーが身体の下に戻ってくる感じ」がすごかったです。エッジの切り替えでは、エッジが下から上にあがってくる時に身体の真下を通る瞬間にエッジをかけるように荷重するとしっかり荷重ができる感じでした。今回、180度視点を変えてみました。たったこれだけですが、谷回りのイメージやエッジチェンジ、山回りの仕上げが劇的に変わりました。苦手なパウダーでもロングターンができた時は感動でした。おそらく、スノーボードも使えると思いますので、次はスノーボードで試してみます！