遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

スキー。外スキーに乗るってどういうこと。

外スキーに乗るとは言われているけれどイマイチ正解が見えなかった

上手くいかないとムキになってしまう性格でしばらくスキーに集中しています。目標は、スノーボードの10倍速でスノーボードと同じくらい滑れるようになる!なのですが、外スキーに乗るという感覚が非常につかみにくかったので記載してみようと思います。外スキーにのる状態を整理してみると次の3つくらい思い付きました。

 

ア)外足のヒザを内側に倒してエッジを立てて、それに乗る

イ)外足を伸ばす

ウ)スピードスケートで巡行しているように片足に乗り込んでいく

 

ア)は、エッジを立てるだけになってしまい、その後の荷重がうまくいかなくなりました。イ)は、そのように解説しているものが多く、良いように思うのですが筋肉で耐える感じになり、またア)の状態になりやすいと感じました。結果的に、ウ)が一番適切ではないかと思いました。

 

例えば、高木美帆さんのスケーティングですが、バックストレート(ターンしているところではないですよ)を滑っているところを見てみてください。直進をしていますが左右に反復横跳びのように動き、足がでたら腰が追従して乗り込んでいくのがわかります。


高木美帆 2018-2019ワールドカップ 第6戦(最終戦)1500mで1分50秒の壁を破る世界新記録!

 

スキーの雑誌やビデオを見るとカッコいいものが多く、スキーが傾き、外足が伸びて内足がたたまれて、スキーが上半身から離れているように見えるものが多いです。例えば、下のビデオもそうです。このビデオは、非常に滑らかでこんな風に滑りたいと思っているものですが、このカッコいい映像によって、自分は混乱させられていたということに気づきました。上の高木美帆さんの直線のスケーティングと比べると、腰が外スキーの上にあるように見えません。むしろ横にでているように見えます。ここに落とし穴がありました。

 


Carved Medium Turns - Interski 2019 training

 

おそらく、内面的に感じることと外面として見えることが違うのではないかと思います。最近、外足に乗れるようになってきて気づいたのは、スキーを倒す、横に押し出すという感じがないということです。高木美帆さんのように外足に乗り込んでいったあとに(これはだいたいターンのピークの少し前になります)、胸(みぞおちあたり)で両膝を真上から押さえていく(+お尻でテールを真上から踏む)ようにすると、自然と外足に荷重がかかり内足がたたまれていきます。アンダーラインを引きましたが、この時、あくまで真上から荷重する感じです。膝やスキーを横に押し出していくような動きではありません。この滑りは安定感がすごかったです。パウダーだろうが荒れてようが関係ありませんでした。まだ、ビデオにとってもらっていないのですが、おそらくスキーやヒザは横にでているんだろうと思います。後日確認します。

 

外スキーに乗り込んで荷重すると結果的にスキーやヒザが横にでる

スピードスケートの直線のように外足に身体全体で乗り込んでいって荷重をする。荷重を続けると、エッジグリップでスキーがズレない状態であれば、遠心力とバランスをとるために、腰は押し出されてターン内側に移動することになります。つまり、真上から荷重をすると、結果的に、あのカッコいい姿勢になるということなのだと思います。横に蹴りだした結果がではないのでしょう。

 

「内面的に感じることと外面として見えることが違う」を意識する

上で述べましたが、内面的に感じることと外面として見えることが違うということが外足にのるという行為を難しくしていると感じます。斜面でもありますので、もちろん前後のバランスはスケートとは違います。しかし、フォールラインに対して、2つの直線があり、その間を腰ごと乗り込んで移動していく。このイメージが外足にのるということの要点ではないかと思います。ロングターンは、この2つの直線の幅が広い、ショートターンは幅が狭い、というように整理できます。途中でも述べましたが、ものすごい安定感、スピードコントロール感がありました。おそらく、これは正解ではないかと思います。もう少しいろいろな斜面、スピード、雪質で試して検証していきます。

 

余談

余談ですがスケートとつながったのは何故かというと、アイスホッケーをしていたからです。昔、新人プロ選手が、ビールジョッキを両手に持って、橋本聖子さんと黒岩彰さんの名前を連呼しながら、スケーティングスタイルで飲んでいたのを覚えています。橋本聖子さんがオリンピック担当大臣から東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長になったことで、このことを思い出しました。何がスキーの上達につながるかわらからないですね。

 

Day65