遠回りしたら見えるものがある

スノーボードやスキー、サーフィンをマニアックに分析したい

スキーでパウダー→曲がれない笑@春香山

今年スキーを始める、つまり道具一式を購入する時に、ゲレンデだけでなくて登れるモノを購入しました。

 

買ったはいいけれど、ご存じの通りの小雪。なかなか山に登る機会がありませんでした。スノーボードではスプリットボードで登っていましたが、スキーでは登ったこともなく、ましてやパウダーは滑れない。。。

 

そのため、できれば頑張る山ではなくて、近場の春香山で試してみたいと思っていました。さて、昨日1月21日は、季節が一か月程遅れてきたように雪景色がやってきました。キロロでスノーボードでパウダー楽しんくることと迷いましたが、ゲレンデは逃げはしない、山のコンディションは今だ!と朝に決断し、いそいそと準備をして春香山に向かいました。

(学校もやっと始まって子どもも夕方まで帰ってこないし)

 

朝9時半。春香山の入り口到着。予想外に誰もいなかった。

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春香山の入り口

少し不安を覚えつつ、準備を終えて歩きだす。春香山は、滑走できる最後のところまでは林道を歩きます。今回は、はじめてスキーで登り、何よりはじめて山を滑走することから、安全を考えて、林道が終わる土場までと決めていました。

 

誰もいないため、私の前に道はなく、私の後に道ができる状態(林道ですが(笑))。他に誰もいない、鳥の声と風の音くらいしか音のない世界。一人ラッセルしながら、一人で前に進むことの辛さを人生に重ねてしまいました(林道ですが(笑))

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私の後に道はできる

最近は、それなりに運動していたにもかかわらずキツイ。ちょっと歩いては、とまってゼーゼー。ラッセルのせいか。スプリットに比べて道具が重いせいか。斜度があるところは、あの草まで、あの光がさしているところまでと、立ち止まったかわからないくらい止まって休みながら進んでいきました。普通の人の倍くらいの時間と体力を使ったように思います。

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30㎝くらいの雪のラッセ

軽ーく土場まで、と考えていたのに後悔しながら、とにかく土場までがんばる!と自分に言い聞かせました。「あの坂を登れば海が見える」、昔国語の教科書にそんなフレーズがあったっけ。途中で、「ちょっと足が痛いかな」とか「帰って仕事をした方がいいかも」とか、行かない理由を何個も何個も考えては、「辛いことの後にしか幸せはない」とか「行かない理由より行く理由だ!」とか考えて、打消しつつ土場に到着しました。サラリーマンの皆さん、ビジネス書よりも冬山に登りましょう。

 

土場につくと何やら看板が。「岳人よ、ゴミと恋人は捨てないで!」。いいフレーズだと、何だか癒されました(笑)

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ゴミと恋人は捨てるなとの看板に疲れも癒える。

土場に着き、水を飲んだり、写真を撮ったり、下りの準備にシールを片付けたり、音のない世界に耳を傾けたり、ちょっと時間ですが、ゆっくりしました。

 

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土場の様子

さて下山。実は、林道とは言え折角のパウダーなので帰りに滑れるように、登りはできるだけ端っこを歩いてきました。林道なので斜度はないのですが、少しは滑れるだろうと期待していざ出陣。

 

20秒くらいで後悔の嵐。おいおい、パウダーって、どうやって曲がるんだ。スピードが殆どないこともありましたが、ゲレンデとは全く違う感覚に呆然。

 

まずは、スピードをつけるために、登りでつけたトレースで加速しパウダーに突入。ズブズブズブ・・・。ノーズは全く浮いてこない。浮かせれない。進まない。止まらない。曲がらない。ゲレンデではそれなりに滑れるのに、なすすべがなくとにかくトレース後を直滑降。たまーに、パウダーに突っ込んでは、曲がり方を試行錯誤。

 

途中で、一人スキーヤーとすれ違う。内心滑るだけでギリギリなのに気づかれないように、「こんにちは」と挨拶を交わす。ここまで、自分のラッセル後を使ってきたのかーと一瞬頭によぎるが、お互い様と土場から先を託す気分で先を進みました。

 

内足を前にだしてノーズを雪から出すと外足で曲がれることに気づいて、なんとか曲がってみる。交互に足を動かすので、歩くように感じになりますが、とにかくなんとか曲がる。よしよし。これ、スピードがあればいけるでしょと思っているうちに、登りでみた滑れそうな斜面に到着。登りはあれだけ辛かったのにもうここまで降りてきたかと、努力の儚さにしみじみ。

 

スノーボードの気分で斜面をのぞき込むと、ブッシュはあるけど、これはいけるでしょー!ここで行かなきゃ登った意味ないでしょーと頭の中は大合唱。しかし、肝心の身体はわかってました。林道すら覚束ないのに、この斜度でパウダーでスキーで曲がれるはずないと、膝と太ももが斜面に入るのを拒否。結局、安全第一と林道をそのまま降りてきました。

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足がすくんだのはこの斜面。それなりの斜度で写真では殆どみえていない

最後まで、林道パウダーと格闘し、斜度がなくなると、ストックで漕ぎまくりの筋トレ。無事、入り口まで戻ってきたときは、もうヘトヘト。最後の水を飲み干し。フラフラの身体に鞭を打ちながら片付け。

 

時刻は13時近く。たった土場まででこの時間。未熟も未熟。兎にも角にも、パウダーの滑り方を覚えないとまずいし、ラッセルだったとはいえ、土場までにあれだけの時間をかけたらどうしようもない。次のトレーニングを誓いつつ、空腹に気づく。桂岡のセブンイレブン麻婆丼を購入。低糖質ダイエットしてたことは、山に登ったことでエクスキューズ。麻婆丼を平らげ、それでも腹が満たされず、家にあった食パン3枚に、バターをたっぷり塗って食べてやりました。最高の味!

 

次は、山頂までいくぞ!

ということで、今日はオーンズで滑りの練習してきました。明後日くらいには、もう一度アタックしたい!

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土場までの道