SDGsは大事でも、取り組めるのは余裕がある人ばかりか
SDGs流行ってますね。
空港なんかでオジサマたちが、スーツの襟元にバッジをつけているのを見かけるようになりました。昨日、IRの収賄容疑で捕まった議員の襟元にもバッジがついていました。
流行ってくると、簡単なところ、都合の良いところだけをピックアップしてやってる感を出すのも増えてくるように感じます。「17のゴールのロゴマークばかり見ていませんか?」って聞きたくなることは多いです。何もしないよりはマシですが。。。
流行ってきた今(テキトーな活動も増えてきた今)だからこそ、原点に戻ることで、見失いがちなところをもう一度確認するために重要なことと思います。原文は英語ですが、外務省のホームページに仮訳がありました。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html#reference
原文を読むのはおススメです。特に序文を読んで欲しいと思います。
SDGsは、貧困やジェンダー等、人権問題の是正と、経済、社会、環境の3つの調和が前提となっています。特に、問題が顕著であろう発展途上国にフォーカスしていることが分かります。日本国内だけ、都道府県だけ、会社内だけを視野にいれて活動をしているのはそもそも論でSDGsの活動として不十分なのだと思います。
世界各地から、労働力や資源を調達しているような企業は、SDGsに直結しているはずですので、値段だけで、その調達の先の人々の暮らしを考えることが第一の活動になると思います。ここはわかりやすいです。
国内だけで考えるのなら、相対貧困やジェンダー、労働環境等人権問題が最も重要な点でしょう。地域活性化、地方創成等といって、「自分たちの強みを伸ばそうとする動き」は、「誰一人取り残さない」というスローガンに込められたSDGsの「心」に逆行する動きではないかと思います。誰一人取り残さないを真剣に考えると、儲かりそうもない課題やあまり見たくない課題、つまり弱みに直面するはずだからです。そうじゃなかったら取り残されないはずです。
SDGsの第1は貧困です。第2は飢餓です。第3は、健康と福祉です。17のゴールには、健康で文化的な最低限の生活をおくる部分が基底にあると思います。
先進国に暮らす者には、モノを買うということが、SDGsのキーとなると思います。買い物をするときに価格(安い)はとっても大事ですが、その価格の安さの裏には何かあるわけで、それが搾取に基づくものでなければいいですが、もし、搾取があって知らずに、それを購入することは、その搾取を助長させることに他なりません。
お金って投票券なんだと思います。選挙と一緒で。
買い物は国内に対しても同じことが言えます。安いものや便利で、買うものを選択していたら、価格や利便性では勝負できない人が淘汰されていくかもしれません。安さがブラックバイトに支えられているかもしれません。
SDGsって難しいかもしれませんが、「他者への思いやりを持つこと」だと思います。買い物もそう、旅行もそう、自然環境も含めて、僕らの生活を支えている「何か」に思いをはせることだと思います。SNSで、悪者探しをするのではなく、ぜひ、買い物の時に、それを支えている人や自然のことを考えて、イイモノを探してみてください。
SDGsの最後はパートナーシップですが、単に、誰かと誰かが手をつないでがんばりましょうということではないように感じました。「強化された地球規模の連帯の精神に基づき」と記載されています。地球に生きる者として、すべてに思いやることがパートナーシップの本質なのでしょう。
よくわからなかったら、買い物を考える!
先の議員は、「平和と公正をすべての人に」というところの理解が全然足りなかったんじゃないかと思います。
公職に就く人はまずは、透明性ある活動が第一だと思います。
自分のためだけじゃないからスタートしたいですね。