Pilot@Now bindings を試してみた
テコの原理でエッジングがしやすくなるということで、気になっていたNow Bindings(https://now-snowboarding.com/)のPilot(おそらく2018年モデル)を貸してもらって試してみました。
数年前まではバートンばかり使用していました。最近は、KarakoramのPrime Connect(https://www.splitboardbindings.com/)を使用しています。これは、スプリットボードとソリッドボードの両方に取り付けることができるビンディングです。ただし、写真を見てもらうとわかる通り、フットベッドもなく機械丸出しで、あまり快適な感じがしません(今年のモデルはフットベッドがついています)。正直、使っていて疲れます。
ただし、ボードとの接続部はエッジ側に広がったディスクのおかげで、テコの原理が使えて、バートンのビンディングよりもボードを動かしやすいのです。
テコの原理っていいなーと思っていたところ、Now Bindingsを発見。ずーーーーっと気になっていました。
しかし、ショップで「どうですか?」って聞いてみても、「正直、あまり変わらないですよ」というコメントばかり。そんな中で、購入する勇気は持てず、時間がたってしまいました。
さて、実際に使ってみました。
ブーツは、バートンのPhoton Boa、ボードは、BataleonのOmni158を使用しました。
試行は3回で、人工雪で硬いバーンと、天然雪で適度にしまった良いコンディション2回です。
滑り始める前に、足を動かしてみましたが、ビンディングの可動部が、ぐいぐい動くわけでもなく、ショップの方がいうように「あんまり変わらないかな」というのが第一印象でした。フットベッドもあり、アンクルストラップも快適で、ホールド感はとても良い感じでした。
滑ってみて普段と、あまり変わりないように感じました。が、僕の基準はテコの原理の効くKarakoram。変わりないと思うのは楽に動かせている証拠。バートンのビンディングとは違う「楽さ」が確かにあると感じました。
試行した3回は、すべて10時くらいからスタートしたので、それなりにバーンは荒れてきていました。いつもと違ったのは、多少荒れていても、全く気にならずに突っ込める安心感があったこと。Karakoramは荒れてくると、ちょっと不安なところがあったのですが、Pilotは全然違いました。
特に、ヒールサイドからトゥーサイドの切り替えが少し苦手なので、普段は、傾斜があってバーンが荒れてくるとロングターンで身体が遅れることがあるのですが、この3回とも、安心感があり全く気になりませんでした。
だいたい2時間くらい休みなく滑りましたが、疲れが心地良かったです。身体に無理がかかっていない感じでした。
滑りに関してはとても満足でした。
しかし一点。トゥストラップはズレやすかったです。
滑る前に、しっかりブーツにフィットされてラチェットを締めても、滑り終わると写真のように、ズレてしまっていました。リフト毎に、ブーツに併せて締めなおしました。ブーツとストラップの相性なのかもしれませんが、ここは残念でした。
安定感があり、スピードも気にならなくなる、さらに疲れにくい。今季モデルは、ストラップの形状も変更されていそうなので正直欲しい。しかし、ちょっと高い。
2019年12月31日追記
ベースプレートにネジを固定するギザギザがありません。そのため、センタリングは良いのですが、ネジ止めの時に、ベースプレートがズレますので、角度がセッティングしたものよりも小さくなったり、大きくなったりすることがありました。